私は派遣で働いている。
自分の時間を持ちつつ、一応社会の中でも生きて行こうと思っているから、派遣という形にしている。
派遣は仕事ができなければいけない。
正社員とは違って、率先力を求められるわけで、自分の力試しっていうのは起業している人とも共通するところがあるんじゃないかと思っている。
なので、正社員の時よりもわりと仕事に集中している。
働いた分だけの見合った報酬はないのが悲しいけれど、正社員の仕事に深くつきあう部分はなくていい。
ただ、派遣で一緒のポジションにいる人は、自分と同じ仕事を任されるのだから、処理の早さはともかく同じレベルでいてほしい。
同じ給料をもらっていて、仕事の取り組み方に大きな差があるのは、
悔しいっていうよりも、私が疲れるだけ。
正社員でもそうだと思うけれど、仕事処理能力の差に疑問を持つ人は多い。
なんでこの人がここにいるのか?って思うばかり。
でも、
でも、
私は思った。
その人は、運がいいんだ。
仕事や見た目じゃないなにかが、その会社に引き寄せたわけで、
その人にとっては当たり前の会社でポジションなんだ。
納得するには、結構こじつけ理由をつけなければダメだけど、
そう思うことにした。
話す内容も、
中学生の時に話したような会話に思えて、情報になるようなことも聞き入るような内容でもなく、いい年齢なのに初めて自慢を聞くのもしんどくなる。
出会いには意味があると思う私は、
なぜこの時点でこの人と向き合わなきゃならないのか?と自問自答する。
発展性のない会話しかなく、
仕事のできない派遣社員のお守り役というのは、今私はなにを試されているのかと思う。
やりきれない気持ちでいっぱいな中で、
私は、今までのスキルを精一杯駆使してやろうと、
仕事しますよ、できますよ、任せて下さいオーラを放ち、
超高速で処理をし、
お守りをする。
疲れる。
処理したと思った書類を回収したら、
私が勝手に回収したと怒るけど、できてないことには絶対に触れない。
モンスターとの接し方を勉強している気分になる。
そうだ、
それだと思う。
派遣は更新をしなければ終了という形になる。
仕事をしに行ってるのに、同じ派遣社員のお守りをするのは勘弁してほしい。
私が思う派遣という生き方に反れた部分があるのは心外だ。
辞めたくはないけれど、
生き方を重視することを選ぼうと思う。