甘い生活までの道のり

ラブラブな生活になったら終了

吹き飛ばされそうな台風の風に立ち向かったので強くなったかもしれない

大型台風がきていた。

 

思いのほか、直撃で、

早くに電車が止まってしまった。

 

多くの人が駅に取り残されていて、

私はどうにか帰るために、おおまわりして帰る手段を選んだ。

 

さいわい、私の住んでいるところは帰る手段がなんこか考えられる場所なので、

あれこれ乗り継いでみた。

 

1つの手段で、バスがあった。

残念ながら、休日だったので早い時間に終わっていた。

タクシーを拾おうと思い、

どうにか大通りにでる。

 

しばらくして、

傘が耐えられないくらいの突風に体が飛ばされそうになる。

ついに、傘がひっくり返った。

傘がひっくり返るのは、結構体験しているけれど、雨に打たれるのは

どうしても凹んでしまう。

 

なんだか、ネガティブになる。

しかも突風に立ち向かう私。

 

なんだ、これは。

 

人生に立ち向かってる気分だ。

 

 

あまりの風のきつさに

ビルの影で避難し、風が収まるのを待つ。

 

まわりをみても、先を急ぐ車ばかりで、

誰も歩いていない。

 

これは、やばい。

 

さいわい、パーカーを着ていたので、頭を保護はできた。

 

途中、なにかが倒れていて、よく見たら自販機だった。

 

これは、やばい。

 

 

 

風がきついので、またビルの間に避難して、

誰かに助けを呼ばなくてはと思う。

残念ながら、近くに住んでいる人が浮かばない。

浮かんでも、この強風にでてきてくれるような感じではない。

 

どうしよう。

 

とりあえず、ひとり電話をかける。

LINEをしてみる。

 

応答なし。

 

どうしよう。

 

それまでに、この前から話している「ごはんを一緒に食べてくれない男」にも

連絡をしている。

即答で、

きついこというなって返事された。

 

いや、私にとっては、

知り合いのいない土地で、台風でびしょぬれになっているこの事態で、

助けを求めてはいけないのか?と聞きたい。

 

いやならいい。

できないならいい。

 

そういう諦めがあって、がんばってみたけれど、

やはり、ずぶ濡れでこの突風ではこの先歩けない。

たぶん帰り着くまで、10キロはある。

雨に濡れるのを想定して、夏の厚底サンダルなので、

風に踏ん張れるかというと、これはとてもじゃない。

 

 

どうしたらいいか・・・・と思って歩いているうちに

駅が見えた。

 

 

そうか、ここはいつも使う路線の駅だ!!

 

違う経路で帰っていて、道路の土地勘がわからなかったから気付かなかった。

 

駅の様子を見に行こう。

定期券があるから、トイレも済ませて落ち着こう。

 

そう思いながら、駅へたどり着いた。

 

結構な人数が、タクシーを待っていた。

構内にも電車がくるか待ってる人がいる。

 

 

ずぶ濡れでトイレに行ったけれど、

風がきつすぎて、濡れていたのは前面で、背中の方は濡れていなかった。

 

 

 

この先どうしよう。と思いながら、

電光掲示板を見ると、さっきまでの「調整中」が行先を示していた。

 

帰れる!!!

 

 

希望の光がさして、ホームへ行く。

 

なんとなく、ホッとする。

 

 

結局、電車は来たけれど、突風で風速計が振り切ったということで、

駅で電車待機。

 

温かくて保護されている場所に待機できるのは、なんて心強いのか。

 

しばらくそこにいなきゃならない状態であっても、

さっきまで、ずぶ濡れで突風に向かっていた状況と比べれば全然安全だ。

 

 

長いシートに約2人ずつ座る。

 

そのうち、横になる。

 

 

見まわすと、女性はひとり。

 

 

 

そうだよね、みんな誰かに助けを求めて迎えに来てもらえてるよね。

 

ひとりでがんばれってことか。。。

 

 

改めて思った。

 

 

「一緒にごはん食べない男」は、LINEの返事の時に即効ブロックした。

 

さよならするいいきっかけになった。

 

 

奴が一番近くに住んでいたから、本当に悔しかったけど。

 

 

 

 

他に連絡した人も、気付かない。

そんなもんか。

 

 

 

 

充電器を持ち合わせてなかったので、スマホは大切に使わなくては。

日付が変わるころには、もう20%を切っていた。

 

外はものすごい風。

これは、電車動くと危ない。

駅に止まっていても、車体がすごく揺れる。

 

 

もう朝までダメだな。

 

 

帰れないことは覚悟していても、

まわりの人たちがうろうろして、ゆっくり眠れない。

 

第一、ずぶ濡れだったので上着は脱いで、半袖で過ごしているから、

寝ると風邪ひきそうで怖かった。

 

 

朝が、来た。

 

いつの間にか車両に、スーツ姿の人が座る。

初めは、

こんな人も待機していたと思ったけれど、朝早くの通勤の人だとわかるのに

頭がまわらないので時間がかかった。

 

通勤ラッシュの時間にやっと動く。

車窓からみえたのは、

虹だった。

 

 

何事もない朝だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとりで生きていかなくてはいけない。

今日は会社を休んで一日寝ていた。

ひとりで生きていかなくてはいけない。

 

親が心配していたのを忘れていた。

 

ひとりで生きていかなくてはいけない。

そうだった、親がいたんだった。

 

 

ひとりだと、どうでも生きていけそうなものの、

親にはもっといろいろしてあげなければいけない。

そう、これであきらめてはいけない。

 

あしたから頑張ろう。

 

あれだけの突風に耐えてあるいたんだから。笑