朝の空いてる時間にドラッグストアに立ち寄った。
従業員の会話が聞こえる。
「やっぱり年齢いってるひとはあかん」
「なんでですか?」
「言うこと聞かへんからな」
この短い会話で、いろんなことを悟る。
そんな風に思われると働き口なんてほんとなくなるから死活問題なのだ。
でもそれは絶対どの世界でもあることで、むしろこの意見の方が多い。指示されたことを素直に聞いて仕事に向き合えなくなるのが、歳をとるということなのだ。
派遣やアルバイトの面接なんか顕著にそうで、よほど急募であったり、人手不足でない限りはなかなか年齢の壁は厚い。
確かに年齢を重ねていると、自分の知識見聞を活かしたいというのもわかる。
意見したくなるのも、仕方ない。
歳下に使われたり指示されるのが気に入らないのに働いていると、それ以上に無条件に反抗してしまうんだろうと思う。
言うこと聞かない。
それは大きな理由としてあるなと思う。
私は柔軟に生きているつもりだけれど、もしかしたらやりにくさはあるのかなと少し神経質になりそうだ。
そして「派遣で若くない人は使いにくいから採用されにくい」という理由が漠然と今の就業先で悟っている。
とてもイレギュラーな派遣内容だと言えばそうなのだけれど、逆に今それが、「派遣というのは100%<即戦力>であるということ」を浮き彫りにしてる気がする。
すぐ理解して、その内容を実行して時間内に処理できる人。
効率よく進めるという点ではある程度の経験がなければいけないけれど、いまどきはパソコンを駆使するテックニックさえあればなんてことない。
パソコンを使いこなすという大きなスキルは、総じて若い方がスイスイできる。
もちろん、指示の内容がわかっていないと意味はないので事務経験は必要だけれど。
とても少人数でこなすには無理な事務処理をこなすのが今の仕事で、一緒に働いている派遣の女性は20代。会社が求めているパソコンスキルがだいたいこなせている。それ以上のこともできるような印象で、平均的なことしかできない私からすれば、同じ時給でいいのかと思うくらい。
仕事ができる女の子ってこんなに清々しいのかと思うほど、頭の回転が早い。
もしその彼女と私、どちらか一人採用するとすれば、断然「若くてスキルがある」方が合格なのだ。当たり前に、そうなのだ。
プライドが高いと使いにくいし、スキルがないと使えない。
それは年齢関係なくとも、比較するものが最終的に年齢になるならそりゃ負ける。
若さだけで選ばない会社もあるとしても、今自分のスキルが社会に通用できる基準にいるのかと疑問にさえ思えてきた。
日々勉強。
凹んでるばかりではいけないのだ。