仲のいいおじさんには、家族がいる。
家族のことは義務と言っている。
義務。
義務とは「法律上または道徳上、人や団体がしなくてはならない、また、してはならないこと。」とある。
そう、家族を守らなければならない、果たさなくてはならないことで。
15歳までの中学卒業までは義務教育だということと同じように、当たり前のこと。
それを私はとやかくいうつもりはない。
一家の主人たるもの、家族をちゃんと守っていかなくてはいけない。
経済的にも精神的にも、きちんと養っていかねければいけない。
それが、お父さんってものだよね。
だから、おじさんの家族には平穏にいてほしい。
私が言う立場違うやろ!!って思う人がいるかもしれない。いるだろうな。
でも、おじさんは家族に迷惑をかけてまで私と付き合うつもりはなくて、そして私もそう。
何かがあったら、おじさんはきっと私のことは忘れて家族に没頭するだろう。
私もいざとなったらおじさんを頼ることはないだろうし、頼りたくても頼れないだろう。
私は不倫というものは好きではない。
でも、実はおじさんはずっと不倫をし続けている、今まで結婚してからずっと。
私と知り合うずっと前から、不倫し続けているその本心を聞きたくて、何度も質問してみるけれど、なかなか本心を言ってくれない。男ってそうだってのはわかっているけれど、おじさんに対しては他人事のように、どう思っているのか聞きたいのだ。
不倫するということは、まず、相手がいるということで。
相手がいるというのは、結婚していても構わないと思わせる魅力を持っている、要はモテる訳で。
確かに、おじさんは、優しい。
今までどんな女の子と付き合ってたのか知らないけれど、私にとって、彼の優しさは先ほど言ったような義務的な優しさでしかない。
私は会いたいとは言っても来てほしいとは言わないのだけれど、行くから待ってろという。
出張の帰りに迎えに行くだけでいいよというと、そのまま私の家に行くという。
いや、別に無理しなくてもいいよと思うけれど来てくれる。
でも、おじさんは私に来てって言わせて、言ったからしてあげている。そんな感じ。
励ましてくれるし、元気付けてくれるし、私のネガティブをかき消してくれるパワーがあるから、私は大好きなんだけれど、
おじさんはそれをしてくれているだけ、にしか感じなくて、
そこに愛はない、気がする。
テレビCMの「そこに愛はあるのか?」というフレーズがあるけれど、突っ込まれたら口ごもってしまうだろうなってところだ。
正直、愛がなくってもいい。
おじさんは私のことはもちろん義務だと思ってない。
本当のところ義務でもないし、冷たく義務じゃないからって言われても、そうかと納得するしかない。
では、不倫しているのは義務ではなくて感情からなのだろうか。
そこを知りたい。
若くないから、別に「遊び」「遊ばれ」な感じでもないようだし。
私ももう若くないから、独り占めしようって思うこともない。
何だろうか。
感情じゃない。
それは男性にしかわからないものなのだろうか。
これを読んだ方々は、
それ、遊ばれてるよ確実に。
という感想だろう。
そうかもしれない。
でも、結婚してるんだからその先がある訳ではないので、それは答えではない。
お互いが、傷つかなければそれでいいんだと思う。
家族を大切にするのは最優先。
自分のライフワークは崩さない。
考えたらおじさんは、なかなかうまくやってる。
世渡り上手な気がする。
都合よく言えばそうなるけれど、そうかもしれない。
私も、ネガティブを排除して世渡りしなきゃという今日の結論になった。