苦い思い出をひとつ。
すごく個性的で仕事の進め方がスマートだった、大手広告代理店から出向してきていた人がいて、
その考え方やものの捉え方が好きすぎて、
どうにか友達になりたくて、
勇気をだして食事に誘ってみたことがありました。
一緒に仕事していたから、
フツーにOKがでると思っていたのに、
相手はちゃんと計算していたみたいで、
年上の人は俺は相手にしませんよ。といわんばかりか完全スルーでした。
そこで、
大手広告代理店の人だったことを思い出し、
馬鹿なことをしたもんだと反省したもんです。
その人の個性に惹かれたんだけど、
女性慣れしている人は、メリットある相手もしくはかわいい人じゃなかったら
この忙しい毎日に時間取れるかい!って気持ちで、
そりゃ、年上ですからね、メリットないですから!って
こっちが意固地になってしまいそうでした。
出向が解けたときに、
自分の会社の名刺はくれたのです。
ホント、何度もいうけど、
あんたの個性が好きだったんだからね!って叫びそうなくらい
悔しくて、
なかなかお目にかかることのない名刺をもらったわけですが、
このときほど
名刺もらっても意味ないし!って
思ったことはなかったです。
多くの人は、やっぱり後ろについている会社名がたよりになってるわけです。
自分の個性を好きになってくれてるとは、思ってないのかな。
ハードワークな会社に勤めた後に独立する人は多いらしいですが、
後ろ盾を捨てて独立するということは、自分自身の自信からくることだと思っているので、とてもすばらしいなと思っています。
だって、一流企業ほど、なかなかそれを思い切れないところってあるでしょう。
自分の人生に自信を持っているなら、
そんな生き方も素敵だと思うんです。
私が好きだった人も、
もちろん、会社でがんばってほしいのはあるけれど、
その個性を活かしてみるのもいいんじゃないかと思いつつ、
いやいや、会社あってこそ彼かなとも思いつつ。
とにかく、
会社ブランドに助けてもらわなくても、魅力的な人っていっぱいいるんだぞという
そんなことを主張したかっただけでした。