いつのまにか更年期と戦っていた

これって更年期?と思うことや、勝手に更年期だからと決めつけたりしながら日々過ごす独身会社員のつぶやき

その日は家で彼氏と親とテレビをみていた。

今年も8月12日になった。

 

8月。

歴史を振り返ると色々と悲しい出来事があるけれど、私が記憶にあるのは、日航ジャンボ機墜落事故

 

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10代の時にあった事故で、空港も近かったし、高校の同級生の親や自分が知らないだけで自分の知っている地域の人たちが亡くなっていた。

 

そして、今でもその時の速報ニュースのことは覚えている。

なぜなら、初めて彼氏が家に来て、親と話をした日だったから。

 

とても堅物で怖い父親だということは有名で、地元でもちょっと離れているところに住んでいた彼氏もそれを承知の上で、思い切って家に来てくれた。

それはそれは、緊張したと思う。

別に結婚の申し込みでもなんでもない。覚えていないけれど、ただ何かの用事で来てどういうわけか父親がいるリビングに上がっていた。

 

お付き合いしてます、という公認の挨拶みたいな感じで話す二人。

私は、彼に心の中で頑張れと思うしかなかったけれど、父は別に怒り出すわけでもなく、ホットひと安心したその時だった。

 

テレビに流れた速報。

え?と思って、二人の話そっちのけで、NHKにチャンネルを合わせて見入る。

私は小さい頃から何か大事件が起きたらその情報に釘付けになってしまうので、その後彼がどんなことを話していたのか全く覚えていない。

 

彼はすぐ帰ったと思うけれど、私は送りもしなかったと思う。

もしかしたら、その日あった夏祭りに一緒に行くはずだったのかもしれないけれど、確か行っていない。

大事故が気になって仕方なかったのだけは覚えている。

 

そんな、あの日だった。

 

我が家ではあまりそんな話は出てこなかったけれど、なんとなく自分の中ではしばらくは東京に行くなら新幹線で行こうと思った。

 

あれからもう34年経った。

初めて彼氏が来た日、は私にとってずっと忘れない日になっている。

忘れたっていいことだけど、事故とセットで思い出す。

その時の彼はその後すぐに別の人と結婚しているから、覚えていないだろうけれど。

 

あの山深いところに34年間ずっと登っている遺族の方を思うと、この年月はとてつもなく長い。深い悲しみの中にいる人も多くいる。

 

今では、どんな苦しいことがあっても私はしあわせな方なんだと思い直す日、になっている。