独女のつぶやき

無理しないで生きる

ひとりよがりかもしれないけれど、ちょっと残念で悔しいお別れがあった。

大手広告代理店の人が出向で来ていて、一緒に仕事をしていた。

その会社のイメージはちゃらいんだけど、その人は超フツーな人で、

もしかしたら今までの会社人生でいろいろ派手なことしてきてるかもしれないけど

そんな風には全くみえない、ホントにその会社のイメージを覆すような人だった。

 

さすが!って言ってもらうのが好きそうなのは、やっぱりなと思ったけれど、

少なくとも、まわりがえらくのんきだったせいもあり、とにかく

仕事ができる!っていうことをみんなに植え付けた感じ。

 

でも、あまりやりがいがなかったせいか、彼は会社に帰ってしまった。

私が原因のひとつかもしれない。

私もさっさと鞍替えしようと、退職願いを出したから。

私の辞める騒動の前に、出向を更新しているわけで、どう考えても

考え直したって思える。

 

私は退職はするけれど、その人の仕事のやり方がとても好きだった。

一緒に仕事ができてよかったと思っていた。

唯一、その人がいるから頑張ったといってもいいくらい。

でも、やめてしまうともう二度と一緒に仕事をすることはない。

 

思い切って、

食事に誘ってみた。

結局、さよならするのは、会社の人たちじゃないんだ。

会社の人はそこにいるからいつでも会えるけれど、彼は自分の会社に戻って、

私は違う会社に行く。

そう、本当のお別れは、私とその人だった。

会えないと思うとなんだか惜しかったので、勇気を振り絞って誘ってみたのに。

 

お別れにみんなから花束をもらった。

二人が主役で、二人のためにもらったので、ちょっと照れくさくてうれしかった。

でも、それが最高潮だった。

本当のお別れのための食事会の返事はなかった。

 

そこで初めて、

あ、広告代理店の人だったんだと気付く。

そんなもんなんだと思い知る。

一緒に仕事していたから、忘れていた。

 

普通に暮らしていたら、その格差に気づかない時もあるけれど、

環境になれてしまうと、そうなってしまうのだ。

 

働くってなんだか、面白くもあるけれど、

そうでもない時もある。

私としては、がんばってたはずだったんだけど、当たる的がないことばかりで、

最終的に拘束時間の長さに耐えれなかった。

もう少しだけでいいから、やりがいが欲しかった。

 

彼もたぶん同じような気持ちだったんじゃないかと思う。

やりがいを求めて、途中棄権してるわけだから帰ったら名刺には役職がなくなっていたけれど、それでも帰りたかったんだから。

 

考えていることが少しわかるから同情もしながら、応援もしたくて

いろんな話をして次に進もうと思っていた。

恋愛対象とかそういう思い入れはなかったけれど、

少なくとも、転職していく私にはビジネスライクですらなかったんだ。

 

 

一緒にがんばった仕事の思い出すら、風に吹かれて飛んでしまった気分。

ま、辞めた会社だからそれでいいのだけれど。