甘い生活までの道のり

ラブラブな生活になったら終了

いつだって体は正直

夜遅く。

電車が発車した瞬間、出入り口に立っていた男性が倒れた。

電車の揺れと同時に、頭から落ちた。

 

普通なら、倒れる時は手が出るはずだけれど、その人は直立で横に倒れた。

でも、その人は、

????な感じで、

自分になにが起こったのか不思議な顔で立ち上がる。

 

遠くから見ていた私は、

医療のことはまったく知らないけれど、

 

この人は危ない。

 

と直感した。

 

「座ってください」とそばの人が席を譲る。

でも、その人自身、なぜ倒れたのか本当に不思議だったようで、

座るのを断り、

さっきまでと同じようにイヤフォンをつけてスマホを見る。

 

でも、

また、電車の揺れで、横にドスンと倒れる。

 

絶対このままでは危ない。

 

のに、本人は、まだ気づかない。

平常を装う。

 

次の駅で降りて行ったけれど、

階段降りた頃にはもう動けなくなってるんじゃないかと思ってしまった。

 

 

駅や電車の中で倒れるところはしばしば見かける。

 

隅でうずくまってるなと思ったら、血を吐いていたり、

都会では突然病気に倒れるとこんなに恐怖なのかと思い知らされることも多い。

そして、少なくとも声をかけてくれる人はいるのだから、

そこは甘えて救急車に乗ってほしい。

ちゃんとした助けを呼んでほしい。

 

立ってるはずなのに、倒れてるんだからね。

 

会社で倒れてた人だって見てきてるから、余計に気になってくる。

 

その人は、ちょい悪おやじ風でわりとおしゃれな人だった。

無理をしていたのだろうか。

いや、体を酷使していなくても、人っていつどんなアクシデントに見舞われるか

わからないものだ。

私だって、気をつけないといけない。

 

そう思うと、ひとりは怖い。

家でひとりでいるよりも都会で倒れる方が助かる可能性はあると思ってしまう。

 

それよりも、

倒れないようにしなければ。

元気でいなければ。

 

そう思うと、一日が大切になってきた。

一緒に暮らすパートナーがいてほしいとは思うけれど、

大切に時間を過ごすことにもっと気持ちを持っていきたい。