年末。
今年の冬は寒い、これからどんどん寒くなる。
寒い地域に住んでる両親に新年用の下着を送る。
下着なんて消耗品なのだし、たくさんあっても
新しいものをどんどん着るのは気分もいいものだから。
届いたとの連絡。
父親は、これはたくさん持ってる!と
特別な下着じゃなかったがっかり感があった
母親は、父親のものをメインに買ってるからボロボロの下着なはず。
なので、ちょっとテンションアップして欲しくて
落ち着いたピンク、と言うか赤系統のショーツを入れておいた。
こんなのつけれないわ、、、、と。
そりゃそうかな、もうアラウンドエイティーだし。
でも、年配が買うコーナーで見つけたんだし、
その中では特別派手な感じはなかったんだよ?
世のアラウンドエイティーのおばあちゃんたちがはいてると思うよ
下着というと、小さい頃から
倒れて病院に運ばれるときに、ボロボロの下着はカッコ悪いから
ちゃんとした下着を履きなさい。と
まことしやかにまわりで言われていたので
下着はできるだけちゃんとしたものを身につけている。
その教訓が頭にあるので、母親は
派手な下着つけてて、もし倒れたらどうするの!!!
というどうでもいい理由をつけてくる。
近所の仲良くしていたお友達が、最近自宅で倒れて亡くなったらしいので
それが頭によぎるよう。
倒れるとは限らないし、別に派手な下着を誰が見るわけでもない
たとえ病院に運ばれても、病状を見ているんだから先生や看護師さんはパンツの色見てあれこれ思わないから履けば?と促す。
でも、派手すぎるから履けない、と母親。
新年に、と思って買ったけれど、
じゃあ普段にはけばいいよと言い変えてみた。
いや、こういうのは新年にはくのがいいでしょう?と母親。
はきたいんでしょ!!
ちょっとおかしくなった。
誰も見ることない下着なんだから、いいよ、はいてください。
会話の中で、友達が自宅で倒れて亡くなったというのは
少し気持ちがダウンしてしまう出来事だけど
でも、母親は今日も元気でいてくれる。
それだけでありがたい。
晴れやかに話す母親の声を聞いて
そうだ私も新調してみようかなと思った。