いつのまにか更年期と戦っていた

これって更年期?と思うことや、勝手に更年期だからと決めつけたりしながら日々過ごす独身会社員のつぶやき

アラシックスに激モテなのはそろそろ卒業したい。

職場で、私を狙うおじさんがいる。

 

私もおばさんなので、別に狙われている訳ではないでしょう?って思うけど、そこは長年の直感というもの。

若い時から待ち伏せされる経験が結構あるので、その辺の感はまだ鈍っていない。

 

いつだっただろう、

いや、それも待ち伏せだったのかもしれないけれど、

帰りに声を掛けられた。

 

まだ今の職場にそう慣れてなかった頃だったので、コミュニケーションは大切にしなければとの思いでお茶の誘いに乗った。

もちろん、知らない人にはついて行かない。会社の人だと思うから行く。

 

用事があるからと見え過ぎた嘘をついたので、そこで我に返る。

嘘をつかなきゃ誘えない人だ。

それならと私の帰る方向まで歩いてもらい、結局晩ごはんをご馳走になった。

 

男女共、どんな会話をして、どんな態度で私に接しているかで今後のお付き合いも決まってくる。

もちろん、おじさんと仲良くっていうのは、死語でいう「メッシー」(ご飯を一緒に食べる人)のことで、お付き合いするわけではない。結婚しているならなおさら、それ以上の感情はわかない。

 

残念ながら、そのおじさんは私の嫌いなタイプだった。

会うために、見え透いた嘘しか言えない人だったから。

 

それ以降、今まで会うことなかったのに、朝っぱらから私の通る道を通っている。

しかも、私は地下鉄を降りてから会社まで遠回りしているので、わざわざその道を通る人なんてのはいないから丸わかり。

初めは声をかけたけれど、毎日毎日声をかけられるのを楽しみにされると困る。

なんせ私は朝好きな人とも会いたくないくらい、誰とも会いたくないのだ。

 

明らかに、私が無視して追い越してからは会わなくなった。

安心していると、今度はエレベーターホールであたかも偶然を装われて会うようになる。どういうことだ。

 

そのうちコロナ騒ぎになったので、私の歩く時間帯が少し遅くなったのと、出勤日も違うので完全に会うことがなくなった。

 

それでも、私と喋りたいのか、同じフロアなのでうろちょろするのがよくわかる。

私が歩いていると、コピー機のところこっち見てニコッとする。

私がトイレに立ったのを見れば、慌てて逆の出入り口から出て、あたかも偶然前から歩いてきましたかのように話しかけてくる。

 

人間観察が好きな私なので、おじさんの行動は全てお見通しなのだ。

申し訳ないけれど、おじさんがチラチラ気にしているのも知っているのだ。

 

それでも、私の思い違いかもしれないし、別にそこまで過剰反応しなくてもいいかと思ったので、先日お昼にお茶に誘った。

嫌だったら誘わなくてもいいのでは?と思われがちだけれど、そこは自信過剰になりたくないので、確信犯で確認をする。

 

 

でも、やはり、私が受ける印象通りだった。

頼もしく、女の子に礼儀正しくしようとしてるのが、私にはうっとおしく映る。

 

どうしたものか。

 

なんせ、話題がない。

私が食いつくような、興味深い話題がない。

つまり、面白くない。

 

しゃあなしに私が喋る話題が楽しいようで、それがよくておじさんは私に執着してきてるようにも思える。

大したことを話してるわけでもないので、それに食いつかれても。

 

また喋りたいからか、帰りにどこか行こうと誘ってくる。

コロナ騒ぎでまだ自粛中ですけど?

 

どこも空いていないし、そもそも、住んでいる場所は逆方向なんですけど?

 

もう、日増しにうっとうしさが増してくる。

 

そして今日。

偶然のように廊下であったから、しゃーなしに少し立ち話。

 

おっさんは立ち話が好きなのだ。

ひとしきり話し相手をしてあげる。

まったくつまらない。

おっさんは、その辺も気づかないのだ。

 

 

 

そして、帰り。

エレベーターで別の階の派遣友達と出会う。

玄関先で少し立ち話をし、私は銀行に行きたかったから話を終わらせて銀行に向かう。

いつもはターミナル駅まで20分ほど歩くけれど、今日は雨が降ってたので地下鉄に乗ることに。

 

地下鉄のプリペイドカードの端数があったので、わざわざ切符を買う。

 

最近やっと再開した商業施設に向かうため、足早にホームに向かう。

 

 

 

と、ふと

 

 

おじさんが

 

 

 

待っていた。

 

 

 

 

まっすぐ帰ってきたわけでもない、しかもいつもとは違う帰り方をしているのに、

こっちを向いて待っていた。

 

 

 

電車が来ていたから小走りだったのと、マスクをしていたのとで、

気付かない言い訳ができる程度のスルーをした。

 

 

いい歳をしたおじさんが、話をしたいがために、朝や帰りに待ち伏せするのは、ほんとどうしたものか。

守ってもらう人がいない時に限って、私の心の隙を狙うかのように、こういう厄介な待ち伏せ事件に遭遇してしまう。

 

 

若い頃からアラシックスのおじさんには大変モテるので、

おじさんの心理状況はわからんでもない。

話し相手がほしいのだ。

優しくしてくれそうな、私にくっつきたいのだ。

 

 

私だって、独身なのだから、

既婚者と喋ってる暇があったら、少しでもチャンスがある人と喋っていたい。

こればかりは、もう譲れない本音。

 

あ、そういえば、このコロナ騒ぎで、

ひまだから私を思い出してこの前からしつこく電話かけてくるのも

アラセブンのおっさんだ。

 

みんな、お願いだから違う女性当たってください。