会社休むのは社内全員に知れわたり、社内全体に理由も告げられ、次の出勤時には、同じ部署じゃないのに冷ややかな視線を送られて過ごす。
気持ちがここまで萎えきってしまうのは長い会社員生活で初めてで、またこんな状態になる人はまわりにいないから誰に話すこともない。
いやなものはいやなんだ。
と、いうことが、こんなにもはっきりしてるとは自分でも気づかなかった。
体は正直で、花粉症発症と同時に鬱が来て会社を休む。
会社帰りのバイトも休む。
計三ヶ所に迷惑をかけることになる。
なんてことしてるんだ?と昔の自分なら思ってるだろう。
今は、
仕方ない、行けないなら休みなさいと思う。
ボーっと熱ぽさを感じながら寝る。
私の中ではまだ軽いくらいの熱だけど、今までになく体が動かない。
体調悪い時は耳鼻科に行く。
いつも行くところは会社の近くで遠い。近くの耳鼻科は午後の診察はまだだった。
結局いつも行く耳鼻科に行ってみた。
予約でいっぱいだった。
やっぱり近所か、と引き返す。
初めから近所でいいじゃない?となるが、この一連の無駄な行動が全く苦にならなかった。
そう、
明らかに、会社が嫌なだけ。
花粉症は確かなのだけど、会社が嫌なだけで、なんとか体は動くのだ。
きっと多くの出社拒否の人はそうじゃないか。
全く違う世界でもいいかといろいろ目を瞑ってみたけれど、やっぱり自分の中のポリシーが妥協出来なかったのかもしれない。
どう思われてもいいから辞める、という手段しかなくなってきた。
自分をかばう。
それだけ。